伝統的な富豪一族たちが所有してきたNFL(全米プロフットボールリーグ)のチームが、最近では新興富裕層の投資対象になっている。強豪チーム、シアトル・シーホークスの売却がいい例だ。

シーホークスは7月11日、著名なベンチャー投資家ビノド・コースラが率いるグループへのチーム売却で合意したと発表。

最終入札で、NBAチーム、ボストン・セルティックスCEOのウィック・グラウスベックの陣営と、ミッタル財閥の後継者アディティア・ミッタルの陣営に競り勝ち、買収額はNFL史上最高の96億1200万ドルだという。

今回の買収劇で重要なのは、金額より買い手だ。

シーホークスは1997年、マイクロソフト共同創業者のポール・アレンが買収して以来、アレンと一族が所有していた。

コースラはサン・マイクロシステムズ共同創業者で、自身の投資ファンドを通じて、オープンAIに初めて投資した人物だ。コースラの息子で、シーホークスのオーナーグループに加わるニールは、医療AI企業を経営している。

浮かび上がるのは、シリコンバレーで富を築いた世代が、手にしたNFLチームを次世代に継承する構図だ。

情熱に基づく投資の対象にとどまらない
【関連記事】