[ジャカルタ 27日 ロイター] - インドネシア中央銀行のペリー・ワルジヨ総裁が辞任したと、プラセティヨ・ハディ国家官房長官が27日に明らかにした。プラボウォ大統領は既にワルジヨ氏の辞任を受理したという。

中銀のデストリ・ダマヤンティ上級副総裁が暫定総裁に指名された。デストリ氏によると、ワルジヨ氏は個人的な理由で辞任した。

中銀総裁辞任の発表を受けて、インドネシアルピアは一時、0.14%下落し1ドル=1万7960ルピアを付けた。主要株価指数は一時0.68%安を付ける場面があったが、その後はプラス圏に持ち直した。

今回の突然の辞任について、アナリストは中銀の独立性や同国の財政運営を懸念する投資家の間で動揺を招く恐れがあると指摘している。

シンガポールのアレテイア・キャピタルの東南アジア諸国連合(ASEAN)担当スペシャリスト、アンガス・マッキントッシュ氏は「ワルジヨ氏は安定した手腕と実績を持っていただけに、辞任は市場ではネガティブに受け止められる可能性が高い」とした上で、「多くは後任人事次第だ。当面はデストリ上級副総裁が代行するが、もしプラボウォ氏のおいで副総裁を務めるトマス・ジワンドノ氏が総裁に就任することになれば、市場は疑念の目で見るだろう。総裁は極めて重要なテクノクラートのポストであり、中銀は独立を保つべきだからだ」と語った。

プラセティヨ氏は、ワルジヨ氏は書簡で大統領に辞意を伝えたと説明したが、個人的理由の詳細については言及を控えた。ロイターはワルジヨ氏にコメントを求めたが、現時点で応答は得られていない。

ワルジヨ氏は2018年に中銀総裁に任命され、23年に2期目に再任されていた。

中銀はプラボウォ大統領の高成長戦略を支援するよう圧力を受けてきた。ルピアは6月、世界的な市場の混乱や同国の財政運営、中銀の独立性への懸念から、過去最安値に沈んだ。

デストリ氏は総裁辞任の発表後、記者団に対し、中銀はルピアや金融システムの安定を維持し、成長に資する経済環境を実現するため、「その職務と権限の継続性を常に確保する」と述べた。

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