Luciana Magalhaes

[サンパウロ 25日 ロイター] - ブラジルのジャイル・ボルソナロ前大統領の長男で上院議員のフラビオ・ボルソナロ氏は25日にサンパウロで集会を開き、10月の大統領選挙への出馬を正式に表明した。集会ではアルゼンチンのミレイ大統領が応援演説を行ったほか、自宅軟禁中の父親による人工知能(AI)生成のメッセージや、イスラエルのネタニヤフ首相によるビデオメッセージも紹介された。

フラビオ氏は減税や犯罪対策の強化を公約に掲げて「ここにはボルソナロの血が流れている」と述べ、父親の政治的遺産を引き継ぐ考えを強調した。会場には緑と黄色のブラジル国旗を掲げた支持者らが集まった。

ジャイル・ボルソナロ前大統領は、ルラ大統領が勝利した前回大統領選の結果を覆そうとした疑いに関連し、現在は自宅軟禁下に置かれている。

集会ではミレイ氏がルラ政権を批判して「ボルソナロ氏はブラジルを社会主義から救うことができる」と訴えた。

ブラジル大統領府は現時点でコメント要請に回答していない。

一方、ボルソナロ前大統領の妻で前ファーストレディーのミシェル・ボルソナロ氏もビデオメッセージを寄せ、女性有権者に向けてフラビオ氏への支持を呼びかけた。フラビオ氏とミシェル氏は最近まで交流サイト(SNS)上での応酬を伴う対立関係にあったが、その後和解していた。

ミシェル氏は「フラビオ氏の立候補が神に祝福され、守られるよう祈る」と述べた。

フラビオ氏は昨年12月、父親から大統領選出馬への支持を取り付けた。しかし今年5月には、金融不正事件の中心人物として収監中の銀行家ダニエル・ボルカロ氏との関係を示す流出メッセージが報じられ、選挙戦の勢いが鈍化。ミシェル氏との確執や、ブラジル製品への関税措置を導入したトランプ米大統領との近い関係も支持率に影響したとみられている。

24日に公表された世論調査会社ダッタフォーリャの調査では、決選投票を想定した支持率でルラ大統領が48%、フラビオ氏が43%となり、6月調査の47%対43%からルラ氏がやや差を広げた。

フラビオ氏は中道右派勢力との連携に苦戦しており、これまでのところ主要な中道右派政党は支持表明を見送り、中立姿勢を維持している。

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