Joey Roulette

[ワシントン 24日 ロイター] - 米宇宙開発企業スペースXは24日、大型宇宙船「スターシップ」を南部テキサス州の拠点「スターベース」から打ち上げた。13回目の試験飛行。衛星通信サービス「スターリンク」用の改良版衛星20基を宇宙空間に投入した。

帯域幅と通信速度を大幅に高めた「V3」衛星で、既に軌道上にあるスペースXの約1万基の衛星ネットワークに一時的に接続。その後は予定通り、スターシップの弾道軌道に沿って地球の大気圏に再突入し、燃え尽きた。

約1時間に及ぶミッションは、スターシップが地球大気圏に再突入して終了した。耐熱シールドの損傷は最小限にとどまったもようで、これまでの試験からの改善を示すとともに、飛行機のように日常的に飛行し帰還させるというマスク最高経営責任者(CEO)の目標に向けた一歩となった。

高さ約14階建てに相当するスターシップは、機体を垂直に立て直すため搭載エンジンを再点火し、インド洋に着水した。実際のミッションでテキサス州の地上に帰還する際の動作をシミュレートした。

一方、飛行開始から約10分後、スターシップの速度が時速2万6400キロに達する中、第1段の大型ブースター「スーパーヘビー」は地球への帰還を完璧にこなすことができず、想定より強くメキシコ湾に落下した。スペースXが明らかにした。

生中継の映像によると、5基のエンジンが再点火に失敗し、降下を減速できなかった。5月の同様の試験では、4基のエンジンが再点火に失敗し、ブースターもメキシコ湾に激しく落下していた。

スペースXの広報担当者ダン・ヒュオット氏は、24日の試験の生中継で「よりソフトな着水を目指していたが、ご覧の通り、かなりの速度が残ったまま着水した」と述べた。

同社は2026年末までに、スターシップを使ってV3衛星でスターリンクのネットワークを拡張し、通常の携帯電話が通信圏外でも衛星に直接接続してサービスを利用できるだけの容量を追加したい考えだ。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。