Abhijith Ganapavaram Aditya Kalra

[ニューデリー 23日 ロイター] - インドの大富豪ゴータム・アダニ氏が率いるアダニ・グループが、新しい航空会社の立ち上げを検討している。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。実現すれば、インディゴとエア・インディアが圧倒的なシェアを握る同国市場における競争構造を一変させる可能性がある。

この計画は、ムンバイの2カ所を含むインド国内の8つの空港を運営し、110億ドルの事業拡張戦略を掲げ、港湾からセメントまで手がける同グループにとって戦略転換を示す。同グループは以前、航空事業への参入は考えていないとしていた。

航空事業は収益を上げることが難しく、リスクの高い事業と見なされていることから、最終決定は下されておらず、グループはなお計画の検討を続けている、と関係者の1人は話した。

また関係者によると、インド政府はアダニを含む企業グループに対し、航空会社の設立を検討するよう非公式に働きかけている。昨年西部アーメダバードで発生したエア・インディアの死者を出した墜落事故以来、同社に対する厳しい監視が続いていることや、市場を主導するインディゴが昨年12月に運航上の課題を抱え、広範囲にわたる航空ダイヤの乱れを引き起こしたことを受けた動きとされる。

関係者は「困難な事業ではあるが、アダニ氏は国益のために検討したいと考えている」と述べ、政府はエア・インディアの苦境やインディゴの危機を踏まえ、もう1社大手航空会社が必要だと認識していると付け加えた。

アダニ氏は純資産約890億ドルを持つアジア第2位の富豪だが、航空業界への参入は、同氏の輝かしい経歴の中で挑んできた中でも最も大胆な賭けの1つとなる見通し。

高い税金や厳しい競争、サプライチェーン(供給網)の混乱により、この15年間でインド航空業界ではキングフィッシャー、ジェット・エアウェイズ、ゴーファーストが相次いで破産に追い込まれた。

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