Utkarsh Shetti
[23日 ロイター] - 米取引所運営ナスダックが23日発表した第2・四半期決算は、市場が大きく変動する中、データサービス事業の好調が寄与し、利益が市場予想を上回った。
調整後1株当たり利益は1.07ドル。LSEGがまとめたアナリストの平均予想(0.98ドル)を上回った。
第2・四半期は、スペースXなど、注目の大型上場が相次いだ。株式上場で得られる手数料は多くはないが、株式やオプションの取引、関連する市場サービスが業績に寄与した。米・イラン戦争や人工知能(AI)関連のニュースで市場が変動し、ヘッジ需要を押し上げた。
ナスダックは、市場の取引の変動に左右されず安定した収益を確保できるよう金融サービスなど事業の多角化を図ってきた。
純売上高は15%増の15億ドル。上場関連サービスや、株式・オプションなどの市場データを提供するキャピタル・アクセス・プラットフォーム部門が19%増の6億2100万ドル。金融テクノロジー部門は16%増の5億3900万ドル。市場サービス部門は、現物株式および株価オプションの堅調な取引量に押し上げられ、11%増の3億4000万ドルとなった。
JPモルガンは顧客向けノートで「ナスダックはまた堅調な四半期業績を収めた。今日の市場におけるさまざまな議論(AIや取引所規制など)にもかかわらず、事業が広範な勢いを見せていることを評価する」と述べた。
しかし取引所運営会社の株価は低迷している。ナスダックは年初から6%超下落。CMEやインターコンチネンタル取引所(ICE)はそれ以上に下げている。背景にあるのは、米商品先物取引委員会(CFTC)がカルシとコインベースに対し、暗号資産(仮想通貨)の無期限先物の提供を許可したことがある。これが既存の取引所の市場シェアを奪うと見られている。
ナスダックのサラ・ヤングウッド最高財務責任者(CFO)は決算会見で、たとえ株式連動型商品にまで承認が拡大されたとしても、影響が及ぶのは売上高の1%未満であり、事業の重複は最小限にとどまると見込んでいると述べた。