[23日 ロイター] - 欧州半導体大手STマイクロエレクトロニクスは23日、2026年末にかけてデータセンター需要が売上高を押し上げるとの見通しを示した。ただ、同日発表した第2・四半期のコア利益と第3・四半期の売上高見通しがいずれも市場予想を下回ったことを受け、株価は寄り付き直後に14%下落した。

自動車、産業用機器、スマートフォン向けに半導体を供給する同社は、主要市場における長期にわたる需要低迷からの回復を目指す一方、人工知能(AI)関連のデータセンターや衛星通信など、より成長の速い分野に活路を見いだそうとしている。

同社の第3・四半期の売上高見通しは37億ドル(プラスマイナス3.5%)で、LSEGのデータに基づくアナリスト平均予想の37億2000万ドルをやや下回った。

同社のジャン・マーク・シェリー最高経営責任者(CEO)は声明で「当四半期は、全てのエンドマーケットで受注が堅調に推移し、需要はさらに拡大した。見通しが改善し、いくつかの製品カテゴリーでは供給逼迫の兆候も見られた」と述べた。

また、「第4・四半期には、主にAIデータセンターや低軌道(LEO)衛星通信分野における顧客との連携プログラムに牽引され、売上高の伸びが加速すると見込んでいる。第4・四半期の売上高は40億ドルを超えると予想している」と語った。

同社の第2・四半期の売上高は34億9000万ドルで、アナリストの平均予想である33億9000万ドルを上回った。

ただ、利子・税金・減価償却費・償却費控除前利益(EBITDA)は6億7900万ドルにとどまり、市場予想の7億9770万ドルを大幅に下回った。

同社は、利益悪化の要因として減損、リストラ、およびその他の事業撤退関連コストを挙げた。また、NXPのセンサー事業買収に伴う会計上の影響も要因として指摘した。

同社はまた、データセンター事業の売上高目標を引き上げた。現在の需要動向と顧客との取り組みが継続することを前提に、26年に10億ドル超、27年には20億ドルを大きく上回る売上高を見込んでいるとした。

ジェフリーズのアナリストは初期のリポートで「第3・四半期の売上高見通しはおそらくiPhone18の立ち上がりの遅れを反映して市場予想を下回ったものの、粗利益率見通しの堅調さと第4・四半期見通しは、27年(の業績)が予想を上回る可能性を示唆している」と指摘した。

ジェフリーズはさらに、STマイクロが「データセンターの売上高予想を再び引き上げた」と評価し、見通しの改善、複数製品での供給逼迫の兆候、目標を下回る在庫水準が事業環境の強含みを示していると分析した。

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