[コンデミオス・デ・アバホ(スペイン)/コティニャック(フランス) 22日 ロイター] - 欧州各地を襲っている熱波は依然として猛威を振るっており、スペインとフランスでは22日も山火事への対応が続いた。一方、バルカン半島西部にあたる北マケドニアとコソボ東部地域では暴風雨となり、けが人が出た。
スペイン中部グアダラハラ県の山火事では推定で3万2000ヘクタールが焼失。各地で避難命令などが出た。22日に被災地を視察したサンチェス首相は、スペインでは今年に入って既に大規模な山火事が22件発生して全国で10万ヘクタール超が焼失したと明らかにして「過去10年間のスペインの年間平均に相当する」と危機感を示した。
広範囲でさらなる火災の発生リスクが極めて高い状態が続いており、スペイン気象当局は「厳重な注意」を呼びかけた。地中海沿岸の一部では最高気温が42─44度に達する可能性がある。
フランスでは21日、南西部ジロンド県で消火活動中の消防隊員2人が死亡。南東部バール県では山火事で2500ヘクタールが焼失した。住宅数十戸に被害が出て、400人が避難を余儀なくされた。知事はバーベキューの禁止を発表し、各地方に花火大会の計画を中止するよう要請した。
ギリシャでは、気温が41度を超えると予想され、当局は日差しの強い時間帯の屋外作業を禁止。キプロスでも午後の時間帯に屋外での作業が禁止された。
北マケドニアの首都スコピエでは、21日夜の暴風雨で倒木や屋根が損壊したほか、停電も発生。地元メディアによると、11人が病院に搬送され、うち3人は重傷を負った。コソボでは、22日にも暴風雨が予想されており、落雷や送電網の損傷、停電、洪水などへの注意を促した。
欧州では今年、立て続けに3回の熱波が到来。通常より多かった5─6月の死亡者に関しても熱波によるものとの指摘がある。ロイター・クライメート・モニターによると、22日の西欧全域の平均最高気温は摂氏26.6度と予想され、1961─90年までの同じ日の平年最高気温を3.0度上回る見通しだ。