Miranda Murray Maria Martinez
[ベルリン 21日 ロイター] - 欧州経済研究センター(ZEW)が21日発表した7月のドイツ景気期待指数は26.3で6月の10.5から大幅に上昇した。
ロイターがまとめたアナリスト予想の17.5も上回った。景気期待指数は6月にプラスに転じていた。
ZEWのワムバッハ所長は「7月も経済見通しの改善が続いた。改革が効果を上げているようだ」と述べた。
メルツ独首相は今月、年金、税制、労働の包括的な改革案に加え、官僚主義的な諸手続きを改善する措置の大枠を示した。デカバンクのエコノミスト、アンドレアス・ショイエルレ氏は「これらの措置だけではドイツのかつての経済力を回復させるには十分ではないだろうが、政府が引き続き行動を起こす能力を持っているという重要なシグナルを送るものだ」と指摘。さらなる改革に道を開くとの見方を示した。
現況指数はマイナス77.6と、マイナス圏にとどまったものの6月(マイナス81.0)から改善した。
VPバンクのチーフエコノミスト、トーマス・ギッツェル氏は「ドイツ経済は転換点を迎えた。実態は景況感が示すよりもかなり良好だ」と指摘。小売売上高、鉱工業受注、鉱工業生産はいずれも5月に増加しており、国内総生産(GDP)は第2・四半期に小幅ながらプラス成長となる可能性があるとの見方を示した。
ワムバッハ所長は「それでも、イラン情勢の展開や原油価格に伴う不透明感は、引き続きドイツ経済の回復見通しに影響を与える重要な要因だ」と語った。
調査は7月13─21日に実施された。
ベートマンHALのチーフエコノミスト、アレクサンダー・クリューガー氏は、中東の最近の動向は調査に十分反映されていない可能性が高いと指摘。「過度の楽観は抑えるのが妥当だ。改善した景気期待が維持されるかどうかは、トランプ大統領とイランの宗教指導者にかかっている」と述べた。