Jonathan Saul

[ロンドン 20日 ロイター] - イエメンの親イラン武装組織フーシ派が、サウジアラビアの船舶に対する「海上封鎖」を実施すると宣言したことを受け、紅海経由の貨物輸送にかかる保険料が20日に上昇した。複数の保険業界関係者は商船運航に伴うリスク増大に警戒感を示している。

業界関係者の話では、船体価格に対する戦争リスク保険料の指標は、フーシ派による海上封鎖宣言前の17日の約0.3%から、約0.75%に上がった。

これは7日間の航海で数十万ドルの追加費用が発生することを意味する。

世界最大の石油輸出企業、サウジ国有のサウジアラムコは、2月末日に米国・イスラエルとイランの間で戦闘が始まって以来、紅海にあるヤンブー港を利用した輸出を増やしている。

ただ英国の海事セキュリティー会社アンブリーは20日、サウジ船籍、あるいは同国が所有・運航する船舶、およびサウジの紅海沿岸の港へ向かう、またはそこから出発する船舶は、フーシ派による攻撃の高いリスクにさらされているとの認識を示した。

その上で「フーシ派は2024年の紅海危機において、古い企業提携情報に基づいて船舶を標的にするという過ちを犯した。誤認によって船舶が標的にされる恐れもある」と述べた。

紅海とアデン湾をつなぐバベルマンデブ海峡が完全に封鎖されれば、サウジのアジア向け石油輸出は停止し、世界の石油供給量が7%減少してもおかしくない。

紅海の通航量は、パレスチナ自治区ガザでの戦争におけるパレスチナ人への連帯としてフーシ派が23年11月にイエメン沖で攻撃を開始して以来、完全には回復していない。

アデン湾ではここ数カ月、ソマリアの海賊が疑われる事案や船舶のハイジャックも増加しており、航行の危険性がさらに高まっている。

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