[20日 ロイター] - イスラエル軍はレバノン南部の「パイロットゾーン(試験区域)」プログラムの実施を20日に開始したと発表した。米軍、レバノン軍と連携して実施する。米当局者はこれについて、同地域でレバノン政府の統治を回復させる一歩だと述べた。

パイロットゾーンは、レバノンに拠点を置く親イラン武装組織ヒズボラとイスラエルの戦闘終結に向けた工程の一環として、イスラエル軍の段階的撤退とレバノン軍の展開のほか、ヒズボラの武装解除などを試験的に進める区域を指す。

イスラエル軍は、3カ国の軍のチームが合意の実施に向け調整・計画を進めていると説明。合意違反があれば強力に対応すると警告した。

レバノン軍は20日、南部フルーンとスリファの両村で任務を継続しているとし、イスラエル軍撤退後にザウタル・アルガルビヤ村への展開を開始するため「レバノン軍事調整グループ」と連携していると発表した。同グループは枠組み合意に基づき、その履行を支援するために米国の仲介で設立された3者機関。

レバノン軍は住民に対し、ザウタル・アルガルビヤ村に立ち入らず、同地域に展開する部隊の指示に従うよう呼びかけた。

米当局者は記者団に対し、初期段階のパイロットゾーン設置は現地情勢の進展を示すものであり、歴史的にヒズボラが支配してきた地域でレバノン政府が統治を回復し始める機会になると述べた。

同当局者によると、レバノン軍がこれらの区域からヒズボラの武器や関連インフラを排除する責任を負い、検証を伴う排除作戦を実施し、ヒズボラが同地域を攻撃の隠れみのとして利用し続けることを防ぐ。

同当局者は、米政府が全当事者にこのプロセスを尊重するよう期待していると表明。ヒズボラがプロセスを妨害したり、区域内に潜入したり、再武装を試みたりすれば、復興と和平の展望が損なわれると警告した。

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