Gergely Szakacs
[ブダペスト 20日 ロイター] - ハンガリーのマジャル首相が儀礼的な役割である大統領への就任を打診していた「チェス界の女王」、ユディット・ポルガー氏は20日、大統領への指名を辞退すると表明した。
これに先立ち、シュヨク大統領は18日、マジャル氏率いる与党「ティサ」が可決した、自身の任期を終了させる憲法改正案に署名した。
マジャル氏は、オルバン前首相の「操り人形」だとしてシュヨク氏に辞任を求めたが、同氏が応じなかったため、議会が13日に大統領任期を終了させる憲法改正案を可決した。
新大統領の選出と新憲法の起草は、オルバン前首相の権力基盤を解体するというマジャル氏の計画の中核をなす要素で、同氏は有権者から強い信任を得たとしている。
マジャル氏は、フォルストホッファー議会議長が20日に暫定大統領に就くと述べ、「これらの決定により、オルバン前政権が長年、国民から奪おうとしたものを取り戻しつつある」とフェイスブックに投稿した。
マジャル氏は19日、新憲法が可決されるまでの間、ポルガー氏に次期大統領への就任を打診すると表明していた。
ポルガー氏はフェイスブックへの投稿で、打診を受けたことに感謝を示した上で、「分断された国家を統一するという歴史的な責任を引き受けるだけの力が自分の中にあるとは感じられないため、要請を受け入れることはできない」と記した。
ハンガリー議会は、新憲法が施行されるまで、あるいは最長5年間の任期で在任する新大統領を選出する。マジャル氏は20日、議会で「共和国大統領は国家の統一と立憲性を守る人物でなければならない」と述べた。
今回の憲法改正では、議員の在職期間を最長12年とし、憲法裁判所判事に70歳の年齢上限を設けた。これにより、オルバン氏に近いポルト現長官は退任を余儀なくされる。