[ロンドン 17日 ロイター] - イエメン南沖のアデン湾で17日、小型タンカーが武装集団に襲撃され乗っ取られたと海上保安関係者が明らかにした。同関係筋の1人によると、初期段階の評価として、イエメンの親イラン武装組織フーシ派ではなく、ソマリア海賊が関与した事案とみられる。

乗っ取られたのは化学品を積載したタンカー「アサナ」。海運データベースによると、運航会社はマーシャル諸島に拠点を置くエクソン・エナジーだが、同社からコメントは得られていない。船舶追跡データによると、次の目的地はソマリアのボサソ港となっている。

英海上保安会社アンブリーによると、17日0620GMT(日本時間午後3時20分)ごろにアサナから遭難信号が出た。事案発生時、船内に武装警備員はおらず、襲撃者は海賊グループの一員とみられるという。

イエメン運輸省傘下の地域海事情報交換センターは報告書で「今回の事案は、身代金目的で船舶と乗組員を拘束しようとする海賊行為の明確な兆候を示している」と指摘。「船舶は依然として武装集団の完全な支配下にある。乗組員の状況と安全を確認するため、適切な海事・情報ルートを通じた地域および国際的な取り組みが続いている」と述べた。

紅海とアデン湾で海上警備活動を行っている欧州連合(EU)の海軍部隊「アスピデス」の当局者は、アサナの支援と状況把握を進めていると説明。韓国の軍艦が付近に展開しているとロイターに語った。

英海事リスク管理グループのバンガードは「襲撃者の人数、乗り込みの状況、船舶と乗組員の状況は依然として不明だ」としている。

これに先立ち、英海事機関UKMTOは、イエメンのムカッラ港から南に65カイリ離れたアデン湾を東へ航行中だった船舶に不審者が乗り込んだと発表していた。

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