[17日 ロイター] - 6月のアジア債券市場への外国人投資家の資金流入額が7カ月ぶりの高水準となったことが各国規制当局や債券市場団体のデータで明らかになった。原油価格の下落や旺盛なテクノロジー需要を背景に域内経済の見通しが改善したほか、株式市場への懸念から安全資産とされる債券に投資資金が向かった。

韓国、インドネシア、マレーシア、タイ、インドのアジア5カ国における外国人投資家の買越額は合計115億1000万ドルに達し、2025年11月以来の大きさとなった。

北海ブレント原油先物は6月に20.8%下落して4カ月ぶりの安値を付け、アジアの主要原油輸入国ではインフレ圧力が和らいだ。世界的な人工知能(AI)ブームも投資家心理を押し上げた。テクノロジー関連製品の需要増を背景に、中国、日本、韓国などでは前月、製造業活動が拡大した。

海外投資家は6月に韓国債を22億ドル買い越した。買い越しは過去8カ月間で7回目となった。

インド債は32億4000万ドルの買い越しとなり、月間の純流入額としては17年6月以来の大きさとなった。インド政府が海外投資家を対象に、国債の利子収入や売却益にかかるキャピタルゲイン課税を撤廃したことが背景にある。

インドネシア債は55億ドルの買い越しとなり、24年5月以来の高水準を記録した。ANZのアジア調査部門責任者クーン・ゴー氏は「資金流入の大部分は、インドネシア中央銀行ルピア証券(SRBI)向けだった」と指摘。「インドネシアの相対的に高い利回りが引き続き投資家を引き付けている」と語った。

マレーシア債には12億1000万ドルの資金が流入した一方、タイ債は6億2700万ドルの流出となった。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。