Trevor Hunnicutt
[ワシントン 16日 ロイター] - トランプ米大統領が演説で中国による「米選挙への干渉」を改めて非難したことは、ワシントンで見込まれている両国首脳会談をわずか2カ月後に控える中、不安定な貿易休戦を複雑にする可能性がある。
中国外務省はこの演説に関するコメント要請に今のところ応じていない。在ワシントン中国大使館の報道官は演説に先立ち、中国政府は「米国の大統領選挙に干渉したことはなく、今後も干渉することはない」とコメントしていた。
中国の習近平国家主席との個人的に親密な関係を頻繁に誇示するトランプ氏は、中国の動きに対し、時に憤りをにじませる口調を見せた。
「中国政府は(2020年の)大統領選挙で現職(トランプ氏自身)が敗北することを望んでいた。彼らが私の敗北を望んだ理由は、私が彼らの本性を見抜いていたことを知っていたからだ」と述べた。
珍しいプライムタイム(多くの人々が視聴しやすい夜の時間帯)の演説で行われたこの発言は、トランプ氏が最近示していた比較的敬意を込めた対中姿勢からは一線を画すものだ。
ホワイトハウスは、今回の演説が米中関係に与える影響に関するコメント要請に応じなかった。
中国は習氏のワシントン訪問をまだ確認していない。関係筋によると、中国側はトランプ政権に対し、今後の首脳会談は良好な関係の維持にかかっていると非公式に伝えている。
一方で、中国側はトランプ氏の発言を冷静に受け止める可能性もある。
中国による演説の初期分析に詳しい筋によると、今回の演説は対中政策の方向転換というよりは、国内政治のために計算されたものと見なされている。特に注目すべきは対中制裁を求める内容は一切含まれていなかったことで、中国側の反応を和らげる可能性がある。
演説を受け、トランプ政権が中国に対して何らかの措置を講じるかどうかは不明だが、大統領は法執行機関に対し、不正行為があれば追及するよう指示している。