Sheila Dang
[ヒューストン 16日 ロイター] - 米石油大手シェブロンは17日、イラクの油田「西クルナ2」および「ナシリヤ」の両事業への参入へ向けた覚書をイラク政府と締結する予定だ。同社上流部門のクレイ・ネフ社長が明らかにした。
シェブロンはまた、ホルムズ海峡の通過を回避する形でイラクから原油を輸出するパイプライン経路の調査および検証について、イラク側との協議を続けている。
覚書とパイプラインの調査は、米国との間でエネルギーに関する関係の強化を目指したイラク新政権の幅広い取り組みの一環。イラクの原油輸出の大部分が通過するホルムズ海峡における船舶輸送が米国・イスラエルとイランとの戦闘によって脅かされ続ける中、代替輸送ルートの確立はイラクにとって急務となっている。
イラクのザイディ首相は5日間にわたる米国訪問の一環として16日、テキサス州ヒューストンのシェブロン本社を訪問。ザイディ氏とイラクの石油相はシェブロンのマーク・ネルソン副会長と面談した。ザイディ氏は14日にはトランプ米大統領と会談している。
ザイディ氏の訪米は、石油生産を強化する上で米国側の提携先を確定することが狙いだ。
シェブロンは今年2月、西クルナ2油田に関するイラクとの協議に入っていた。同油田は世界最大級の油田の1つであり、現在の生産量は日量約46万バレル。
ネフ氏によると、17日に締結される覚書は、商業的な条件を今後詰めるとともに、同油田をシェブロンが取得する最終合意につながる内容という。
シェブロンとイラク政府は昨年8月、ナシリヤ油田の開発に関して基本合意していた。