Nandita Bose Joseph Ax

[ワシントン 16日 ロイター] - トランプ米大統領は16日、中国による米選挙への干渉を示すとする機密情報を公開した。

25分間にわたる演説で、中国が2020年選挙の期間中に、同国による「史上最大規模の選挙データ侵害」とみられる行為を実行したと主張。11月の中間選挙を控え、選挙のセキュリティーを主要な政治問題に据えようとするトランプ氏の意図を浮き彫りにした。

トランプ氏は「このデータ流出は前例のない選挙安全上の悪夢だ」と述べ、中国が氏名、住所などを含む2億2000万件の米有権者ファイルを不正に入手したことを示す情報を機密解除すると表明。米情報機関のメンバーが中国の活動規模に関する情報を意図的に隠蔽(いんぺい)したという。

この主張は21年の米情報機関による非機密評価と矛盾している。情報機関は、有権者登録、投票用紙、集計、結果を含め、外国勢力が20年大統領選の投票の「技術的側面」を改ざんしようとした、あるいは改ざんに成功したことを示す兆候は見つからなかったとしていた。

この評価は、当時トランプ氏の下で国家情報長官を務め、現在は中央情報局(CIA)長官を務めるジョン・ラトクリフ氏の指揮下で実施された。

評価の表紙には、機密版がトランプ氏の1期目終了間近の21年1月7日に、トランプ氏、政権幹部、議会指導部、情報委員会に説明されたと記載されていた。

演説に先立ち、在ワシントン中国大使館の報道官は、中国政府は「米国の大統領選挙に干渉したことはなく、今後も干渉することはない」とコメントした。

トランプ氏はまた、「わが国の選挙インフラにおける衝撃的な脆弱性」を明らかにするデータを機密解除すると述べた。

しかし、文書の多くは、むしろその反対を示唆しているか、米国の選挙インフラとは全く無関係なものだった。先月作成されたCIAの文書の一つは、米国の選挙ではなく、ベネズエラの選挙に関するものだった。

「投票集計システムを、選挙結果を左右するほど広範な規模で操作することは困難であるとわれわれは評価している」と別の文書には記されていた。

上院情報委員会の副委員長を務める民主党のマーク・ワーナー議員は声明で「中国に関するトランプ氏の衝撃的な『爆弾情報』は完全にでたらめだ」と指摘。「事実として、米国の情報機関は中国が20年の選挙においてたった1票さえも操作しようとはしなかったという点でいずれも一致している」と述べた。

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