[16日 ロイター] - S&Pグローバル・エナジーの調査によると、米国にとって液化天然ガス(LNG)は5年以内に2番目の純輸出産業に成長する見通しだ。2040年にかけて国内総生産(GDP)を1兆4000億ドル近く押し上げると予測した。

新規プラントの稼働開始がLNG生産を後押ししたことで、米国は25年にLNG輸出量が1億トンを超える初めての国となった。

S&Pの調査によると、40年にかけて米国でのLNGのサプライチェーン(供給網)全体への投資総額が1兆ドルを超えると予測。昨年は輸出を「一時停止」したが、解除を経て投資額が急増すると見込んでいる。

調査では、LNGの輸出によって2兆9000億ドルの収入、2060億ドルの税収、6300億ドル近くの労働所得を生み出すと推計した。

また26―31年に国内のガス料金が1世帯当たり平均1.6%上昇すると予測している。

輸出の急増により、31年までに原料ガスの需要は1日当たり360億立方フィートへ倍増する見通しだ。

さらに5年後には、米国のLNGが世界市場の3分の1を占める可能性があるとした。

調査によると、米国が輸出能力を拡大できない場合、欧州やアジアでのLNG価格が50%急騰するともみられる。

米国のLNG輸出は需要のピーク時に国内市場の安定化に寄与する一方、インフラの制約が地域的な価格の不安定につながると指摘した。

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