Maria Cheng

[オタワ 16日 ロイター] - カナダのカーニー首相は16日、オンタリオ州ウィンザーと米中西部ミシガン州デトロイトを結ぶ総工費47億ドルの新しい橋の通行料収入について、カナダが初期投資を回収するまでは米国と分配しないと方針を明らかにした。

カナダが建設費を負担した「ゴーディ・ハウ国際橋」は開通が遅れ、両国が新たな貿易協定の締結に向けて協議を進めている中で緊張を高め、双方に経済的損失をもたらしてきた。

トランプ米大統領は先週、27日に予定される橋の開通を認める見返りに、米国にとって「はるかに有利な合意」を取り付けたと述べた。

また米当局者は「収入ゼロだった状態から」相当の収入を得られるようになったと述べた。これを受け、カナダの野党はカーニー氏が米側に譲歩したと批判していた。

しかしカーニー氏は16日の記者会見で、ゴーディ・ハウ橋に関するミシガン州との基本合意はカナダが橋の建設費を前払いすることに合意した2012年から変わっていないと説明した。この合意によると、カナダは橋への投資資金を回収するまで通行料の利益を全額徴収する権利を有している。

カーニー氏は「通行料収入の分配は、債務が全額返済されるまで行われない」と述べた。その上で、維持管理や除雪といった運営コストを差し引いた純収入について、最初の15年間は米国と折半するとした。

「これらの費用を差し引いた後、最初の数年間の純収入はわずかにとどまると見込まれる。分配が始まった際、米政府に渡る分は全て経済開発に再投資される」と述べた。

合意の詳細は公表されていない。関係筋2人がロイターに明らかにしたところによると、先週合意が成立し、米国は通行料利益の50%を得るほか、現行料金から10%を超え​る値上げに対して拒否権を持つことになる。

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