Niket Nishant

[15日 ロイター] - 米宇宙企業スペースXの株価が15日、上場後初めて新規株式公開(IPO)価格の135ドルを一時下回った。終値はかろうじてIPO価格を上回ったものの、わずか1カ月余りで上場後の急騰が失速した形だ。

株価は0.6%安の135.27ドルで取引を終えた。取引時間中には一時132.28ドルまで下落し、IPO価格を割り込んだほか、先月付けた高値も大きく下回った。先月の高値では、同社の時価総額が一時、巨大IT企業マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムを上回っていた。

スペースXは6月12日にナスダック市場に上場し、初日の取引では19%上昇。時価総額は2兆1000億ドルに達し、同社を率いるイーロン・マスク氏は史上初の「トリリオネア(1兆ドル長者)」となった。

今回の下落は、ウォール街の熱狂が急速に冷める可能性を改めて示した。

スペースXの時価総額は先月、壮大な事業構想とマスク氏の後ろ盾を背景に一時2兆6000億ドルを突破したが、15日午後には1兆7800億ドルまで減少した。

スペースX株の急転換は、債務で賄う人工知能(AI)投資への投資家の懸念や、米連邦準備理事会(FRB)による利上げがIT株の割高なバリュエーションに及ぼしかねない影響を一部反映している。

投資家の関心は今後、上場後初となる決算発表に移る。アナリストは8月第1週に発表があるとみている。決算発表後には、IPOのロックアップ(株式売却制限)期間の第1段階が終了する見通しで、対象となる従業員や一部の初期株主が保有株の一部の売却を開始できるようになる。アナリストによると、これは株価をさらに圧迫する可能性がある。

投資家はまた、13回目の大型宇宙船「スターシップ」試験飛行を注視している。

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