Howard Schneider
[ワシントン 15日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のクック理事は15日、インフレ率がすぐに鈍化し始めなければ「行動を起こす用意がある」と述べた。ただ、その状況を見極めるために「もう少し時間をかける」姿勢も示した。
クック氏はワシントンのエクスチェッカー・クラブでの講演で「ここからインフレがどう推移するか、もう少し時間をかけて見極めることが賢明だと考えている」と述べた。
その上で、人工知能(AI)関連の投資ブームや関税措置、中東情勢に伴う物価上昇圧力を挙げ、「リスクは引き続きインフレ上振れの方向に強く傾いている」と指摘。「近いうちにディスインフレの兆候が見られなければ、行動を起こす用意がある」とし、「インフレ目標の達成に全力で取り組んでおり、その決意が揺らぐことはない」と語った。
また、現在はインフレ率がFRBが目標とする2%を大きく上回っている一方、労働市場は安定しているように見えるとし、インフレ率が鈍化する中、労働市場が悪化するリスクがあった1年前の状況とは対照的になっていると指摘。「1年ほど前と比べると、リスクバランスに顕著な変化が見られる。今ではインフレリスクが雇用リスクを上回っている」と述べた。
FRBの現行の金融政策については「やや引き締め的」とし、このことはインフレ押し下げ効果が期待できることを意味していると指摘。「現在の金融政策が実際に引き締め的なのか見極めるため、より多くの経済指標を確認するための時間的な余裕がある。連邦公開市場委員会(FOMC)にも、私自身にも、そうした余裕がある」と述べた。
FRBの現在の政策金利は3.50─3.75%。6月のFOMCで4会合連続で据え置きを決定した。次回のFOMCは今月28─29日に開く。