[15日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のウォーシュ議長は15日、議会上院の銀行委員会で行った証言で、FRBは物価安定という責務を十分に果たせていないとの考えを示した。ただ、今後どのような手段で対応するのか、またその時期については明言を避け、利上げ、利上げ、据え置き、利下げを含むあらゆる選択肢が検討対象になるとの認識を示した。
ウォーシュ氏は「バランスシートと金利政策の双方について、われわれの政策手段と変化する経済環境を点検し、問題に正面から対処するため政策調整が必要かどうか見極める」と語った。
FRBの独立性を巡っては、トランプ大統領から不適切な要求を受けたことはないとし、仮にそのような要求があったとしても応じることはないとの考えを示した。
このほか、人工知能(AI)関連の投資で物価が押し上げられていると認めながらも、必ずしもインフレにつながるものではないとの考えを表明。AIは短期的にも長期的にも雇用を押し上げるとした一方、中期的には労働市場に混乱をもたらす可能性があるとの認識を示した。
ウォーシュ氏は「供給面からの反応があると考えているため、一時的な価格変動を必ずしもインフレ的なものと見なしていない。この点で、経済の供給力の低下につながる傾向がある海外の紛争とは性質が異なる」と述べた。
その上で「向こう12カ月にわたり物価指標が押し上げられるかと問われれば、そうなる可能性が高いと考える。それがインフレ的かどうかを判断するのはFRBで、その点について見解を示していくことになる」と語った。
ウォーシュ氏は前日に議会下院の金融サービス委員会で就任後初めての議会証言を行い、FRBの独立性の重要性を改めて強調したほか、インフレ目標の達成に強い決意を示した。