Ann Saphir

[14日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)の高官らは14日、6月の消費者物価指数(CPI)上昇率が鈍化したことを歓迎したものの、物価圧力が真に和らいでいると確信するには同様の指標がさらに必要だとの認識を示した。

ウォーシュFRB議長とシカゴ地区連銀のグールズビー総裁の発言は、目先の利上げの論拠が弱まった可能性はあるものの、決して消えたわけではないことを示唆した。ただ両者とも、今回のCPIが利上げの可能性に与える影響については直接言及しなかった。

労働省がこの日発表した6月の米消費者物価指数(CPI)は前年比3.5%上昇し、伸びは5月の4.2%から鈍化。予想の3.8%も下回った。

ウォーシュ氏は議会下院の金融サービス委員会で行った就任後初の証言で統計について、インフレ抑制の進展の証しとして都合よく解釈するつもりはないとし、「今回のCPI統計を見て『任務は達成された。全て順調だ』と考える人もいるかもしれないが、私はそのような見方はしない」と述べた。

その上で「やるべきことはまだ多い。意思決定の判断材料としてもっと良いデータがあれば、より確信を持てるだろう」と語った。

FRBの金利の道筋についてフォワードガイダンスを示さないという自身の姿勢を崩さず、インフレについて「やるべきこと」が利上げを含むのか、あるいは金利据え置きの長期化を意味するのかは明らかにしなかった。

FRBの金融政策手段を「どの程度、どのタイミングで展開する必要があるかについて、身内でしっかり議論していく」と述べた。3時間に及んだ公聴会では、物価安定の実現に向けたFRBのコミットメントを10回以上繰り返した。

グールズビー氏も、今回のインフレ統計が次回の政策金利決定にとって何を意味するかについては同様に慎重な姿勢を示した。

同氏はウィスコンシン州ケノーシャで行った講演で、今回の指標は「驚くほど良好」で「勇気づけられる」ものだったとしつつ、同様の内容の指標が数カ月続けば「もっと安心できる」と発言。「本日のCPIには勇気づけられているが、順調に進んでいると考えるには、1カ月分よりずっと多くのデータが必要だ」と述べた。

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