[カイロ/ドバイ/ワシントン 13日 ロイター] - 米軍は13日、イランに対し3夜連続となる攻撃を実施した。トランプ米大統領はイランに対する海上封鎖を再開し、ホルムズ海峡を通過する全ての貨物について20%の費用負担を求める考えを表明した。
米中央軍は、大統領の指示で攻撃を開始したと発表した。トランプ氏はこれに先立ち、米保守派評論家とのインタビューで、13日夜と14日にイランを「激しく攻撃する」と警告していた。同氏はその後、ホワイトハウスで記者団に対し、米国はホルムズ海峡に関連するイランの能力を攻撃していると述べた。
アラブ首長国連邦(UAE)国防省は14日、ホルムズ海峡でUAEの石油タンカー2隻がイランの巡航ミサイルによる攻撃を受け、インド人船員1人が死亡、8人が負傷したと発表した。これとは別に、英国海事貿易機関(UKMTO)はオマーン沖を航行中のタンカー1隻が正体不明の飛翔体による攻撃を受けたと発表した。タンカーの船長は飛翔体が右舷側の機関室に命中したものの、乗組員は全員無事だと報告したという。ロイターは、UKMTOの報告がUAE国防省の発表と同一の事案を指すかどうか、直ちに確認できていない。
イランのイスラム革命防衛隊は、ホルムズ海峡で大型タンカー2隻が警告を無視し、航行システムを切って「機雷が敷設された航路」を通過しようとしたため、攻撃によって無力化したと表明した。イランメディアが声明を伝えた。
革命防衛隊は船名を明らかにせず、UAE国防省が言及したタンカーと同一かどうかにも触れなかった。ただ、米国が「船舶に違法な航路の使用をあおっている」と指摘。「侵略者である敵」への協力は、損害や海峡再開の遅れ、世界的なエネルギー危機を招くと警告した。
バーレーン国王のメディア担当顧問は、防空システムが同国上空でイランによる攻撃を迎撃・破壊したとXに投稿した。
トランプ氏は13日、自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」への投稿で「ホルムズ海峡は開放されている」とし、「イランがいようといなかろうと、ホルムズ海峡は今後も開放された状態が維持される」と表明。「米国は今後、『ホルムズ海峡の守護者』として知られることになる」とし、「その役割を果たすにあたり、公平性の観点から、この極めて不安定な地域に安全と治安を提供するために必要なあらゆる費用について、ホルムズ海峡を通過する全貨物の20%相当の補償を受ける必要がある」とした。
米軍による攻撃開始発表後間もなく、イランメディアは港湾都市バンダルアバスやキーシュ島、ケシム島、アブムサ島で爆発があったと報じた。
ファルス通信は、ブシェール州ジャムの住民も複数の爆発音を聞いたが、正確な場所は明らかでないと伝えた。負傷者の報告はなかった。イランメディアによる爆発の報道は3時間以上続いた。
イラン国営通信(IRNA)は地元治安当局者の話として、南西部フゼスタン州が14日未明に米国の飛翔体による攻撃を受け、4人が負傷、救助活動が続いていると報じた。
国営テレビはイラン軍の話として、「敵対的」な米船舶を巡航ミサイルで攻撃し、クウェートにある米国の施設と装備をドローン(無人機)で標的にしたと報じた。イランメディアはまた、革命防衛隊がホルムズ海峡上空で米国のMQ1無人機を撃墜したと伝えた。