Noriyuki Hirata

[東京 13日 ロイター] - 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の時価総額が13日、42兆円を上回り、トヨタ自動車を抜いてトップになった。人工知能(AI)相場が小休止となる中、10位までにメガバンク3行が入っており、市場ではインフレ時代を象徴する現象との受け止めが聞かれる。

「金利が復活し、金融が正常化に向かう中、恩恵を受けやすい銀行株への期待を示す。インフレ時代を象徴する事象といえる」としんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンド・マネージャーは話す。全国消費者物価指数(CPI)は21年終盤以降、前年比プラスで推移。足並みをそろえるように銀行株は上昇基調を続け、日銀がマイナス金利を解除した2024年3月ごろから株高に弾みがついた。

グローバルな相場テーマはAIだが、国内テーマはインフレへの転換だと東海東京インテリジェンス・ラボの平川昇二チ​ーフグローバルストラ‌テジストはみている。日本株に求められる投資収益性のリスクプレミアムは、長期のデフレ下で高まったとされるが「インフレ局面で急速に低下し、株価のバリュエーションを押し上げている」と指摘する。

日本株の時価総額ランキングはこのところ、市場のテーマを映して目まぐるしく入れ替わってきた。AI相場が活況だった6月には、ソフトバンクグループがトヨタを抜くと、さらにキオクシアホールディングスが追い抜く場面があった。

その後の三菱UFJFGのトップ奪取については「ハイテク株と並走して上がってきていた金融株の堅調な様子が、AI相場が小休止する中で鮮明になった」とマネックス証券の広木隆チーフ・ストラテジストはみている。いずれAIが復調し、また順位が入れ替わる可能性もあるが「循環が効いてきており、健全な相場とみることができる」と広木氏は話している。

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