Pavel Polityuk
[キーウ 12日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、スビリデンコ首相を就任からわずか1年で交代させる考えを明らかにした。
ゼレンスキー氏は、次期首相の名前やスビリデンコ氏の新たな役職には言及しなかったが、法執行機関のトップも交代するだろうと付け加えた。
今回の人事についてゼレンスキー氏は「更新された政治戦略の確実な実行」のために必要だと説明。それ以上の詳細は明らかにしなかった。
またXへの投稿で「首相としてのユリア(スビリデンコ氏)の明快で着実、かつ効果的な仕事ぶり、そしてウクライナ・チームにおける長年の実りある貢献に感謝している。彼女には主要パートナー(国)との関係で新しく重要な分野を率いる機会を提案した。国会議員とともに、ウクライナ政府において相応の変化が起きることを期待している」と述べた。
エコノミストのスビリデンコ氏は、大統領府の副長官を1年、その後経済発展・貿易担当の副首相を4年務めた後、2025年7月に首相となった。
ウクライナはこの1年間、過去最大級の汚職スキャンダルに揺れており、影響力のある大統領府長官の辞任を招いた。
国営原子力企業エネルゴアトムを巡る1億ドルのキックバック計画に政権幹部が関与した疑いがあるとされるこの「ミダス事件」は、政府に暗い影を落としている。
捜査の過程では、ゼレンスキー氏の元ビジネスパートナーのティムール・ミンディッチ氏や、大統領府長官だったアンドリー・イエルマーク氏などの名前が浮上した。ただ2人とも不正を否定している。
複数の議員は、スビリデンコ氏の後任候補として、前首相のシュミハリ・エネルギー相、フェドロフ国防相、国営エネルギー会社ナフトガスのトップのセルヒ・コレツキー氏らを挙げた。
野党議員の1人は、コレツキー氏が次期首相に指名される公算が最も大きく、スビリデンコ氏は駐米大使に就任しそうだとの見通しを示した。