Eduardo Baptista

[北京 10日 ロイター] - 中国政府は10日、半導体製造に不可欠なヘリウムの輸出を一時的に禁止すると発表した。即日実施する。中東での軍事衝突の再開により、ヘリウムが再び不足する懸念が生じたためとしている。

今年初めにも米国・イスラエルとイランの戦争によりヘリウム不足が発生し、中国を含む世界各国の企業に影響が及んだ。

政策調査会社トリビウム・チャイナのサプライチェーン(供給網)・重要鉱物調査担当責任者コーリー・コムズ氏は「ヘリウムの輸出禁止措置は国内の供給を守るための取り組みだ」と指摘。「幸いなことに、中国からのヘリウム輸入に特に依存している国は私の知る限りない。ごくわずかな影響を与える可能性はあるが、供給不足や価格高騰を引き起こすことはないだろう」と述べた。

コムズ氏によると、中国企業は従来、余剰分を他のアジア市場に販売することで、一定量のヘリウムを輸出してきた。

中国はこれまで、国内の供給不足を防ぐため、燃料や肥料、硫酸に対して同様の制限措置を導入している。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。