Maria Martinez
[9日 ロイター] - ドイツ連邦統計局が9日に発表した5月の貿易統計で、輸出は予想に反して増加し、前月比で0.9%増となった。最大の輸出先である米国向けが急増したことが寄与した。
ロイターの調査では0.3%の減少が予想されていた。
ドイツ商工会議所連合会(DIHK)で対外貿易を統括するフォルカー・トライアー氏は「地政学的緊張と中東での戦争が続く中、対外貿易は驚くほど堅調に推移している」と述べた。
5月の米国向け輸出は前月比23.1%増加した。
ABNアムロ・ドイツのチーフエコノミスト、アレクサンダー・クルーガー氏は「米経済が依然として力強く前進していることが輸出を支えている」と指摘した。
一方、DIHKのトライアー氏は対米輸出の増加を歓迎しつつも、ドイツの輸出業者にとって先行きは「極めて険しい」と警告した。
中国向け輸出は前月比7.1%増加した。
輸入は、稼働日数調整および季節調整済みベースで2.5%減少した。
パンテオン・マクロエコノミクスのユーロ圏担当チーフエコノミスト、クラウス・フィステセン氏は、輸入の減少により、過去12─18カ月間に国内総生産(GDP)を圧迫してきた純輸出のマイナス寄与が逆転しつつあると述べた。
5月の貿易収支は191億ユーロの黒字となり、黒字額は4月の147億ユーロから増加した。
EU域内への輸出は前月比1.1%減少した一方、EU域外への財の輸出は3.6%増加した。