[アンカラ(トルコ) 8日 ロイター] - デンマークのフレデリクセン首相は8日、訪問先のトルコ・アンカラで、デンマーク王国を含む北大西洋条約機構(NATO)の全領土を守る用意があると表明した。トランプ米大統領が前日、デンマーク自治領グリーンランドを巡り、米国が統治すべきだと改めて主張したことを受けた。

グリーンランドのニールセン首相も8日、トランプ氏の発言を退けた。

グリーンランド支配を巡るトランプ氏の主張は、米政権とデンマークの関係、さらには米国と欧州全体の関係の緊張につながっている。この問題は現在、交渉が続いている。

フレデリクセン氏は「われわれは自国の領土を含め、NATOの全領土を守る用意がある。当然、デンマーク王国は防衛する」と述べ、グリーンランドは売り物ではないと改めて表明した。

「われわれが何年も前にNATOを築いた理由の一つは、加盟国のいずれかに何かが起きた場合、全員が互いのために立ち上がるべきだという点にある」と語った。

ニールセン氏もトランプ氏の最新の主張を退け、「わが国の取得や管理を求める発言が繰り返されても、これは変わらない」と指摘。同氏も、グリーンランドは売り物ではないと改めて強調した。

一方、デンマークのラスムセン外相はアンカラで記者団に対し、デンマークがグリーンランドと米国の外交交渉を続けていると述べた。交渉の結果はまだ示されていない。

ラスムセン氏は「われわれは米政権との間で、デンマーク王国のレッドライン(越えてはならない一線)の枠内で、米国の正当な安全保障上の利益にも対応する解決策を見いだせるかどうか模索していくことで合意している」と述べた。

ラスムセン氏は、グリーンランドへの米軍の幅広いアクセスを認めた1951年の米デンマーク防衛協定を拡大することで、グリーンランド、デンマーク、米国の3者が満足する合意に達することは可能だと「固く」信じていると語った。

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