[8日 ロイター] - 英金融大手HSBCは8日、新興国株に対する「オーバーウエート」の投資判断を撤回した。アジアにおけるボラティリティーの高まりを理由に挙げ、人工知能(AI)投資の減速を巡って懸念が再燃すれば新興国のアジア市場に過度な影響が及ぶ恐れがあると警告した。
新興国アジア株はこのところ不安定な値動きが続いている。債務を裏付けにしたAI投資と、そこから得られる収益の持続可能性に対して投資家の警戒感が強まる中、主要ハイテク株が売り圧力にさらされている。
韓国の総合株価指数KOSPIは8日、6月下旬の過去最高値からの下落率が20%を超え、弱気相場入りした。
HSBCのストラテジストらは「少なくとも今後数週間は、AIの過剰投資という見方や、AI設備投資削減の兆候が半導体株に打撃を与え、その結果、新興国株に過度な影響を及ぼしかねない」と述べた。
一方でHSBCは、ユーロ圏株の投資判断を「オーバーウエート」に引き上げた。市場の成長見通しが低下していることやユーロ安が、夏場にかけて域内の株価を下支えするとの見通しを示した。