入国できないサポーター

だが皮肉なもので、最高にグローバルな今大会は国境の壁が最高に高い大会でもある。

全104試合のうち78試合が開催されるアメリカでは、ドナルド・トランプ政権の下で入国管理が大幅に厳格化されている。結果、一部の国のサポーターは実質的にアメリカから締め出された。選手とチームに帯同するスタッフを除けば、ハイチとイランの国民はほぼ例外なく渡航を禁じられている。セネガルとコートジボワールの国民にも、今年1月からは新規の観光ビザ発給が停止されている。

ソマリア人の審判
ソマリア人の審判は大会直前に米国への入国を拒まれた FEISAL OMAR-REUTERS

興味深いことに、こうした厳格な入国規制の対象となる国々は、外国生まれの代表選手を数多く擁する国と重なる場合が少なくない。

これは偶然ではない。選手が国外に活躍の場を求める背景には、国内の政情不安や経済的な機会の欠如がある。今のアメリカでは、こうした国のサポーターの入国は安全保障や移民政策の観点から、高リスクと見なされやすい。

アルジェリア、カーボベルデ、チュニジア、セネガルとコートジボワールの5カ国は、アメリカのビザ保証金制度の対象となっている。選手以外の渡航者が観光ビザを取得するには、5000~1万5000ドルの保証金を預けなければならない。

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