Scott DiSavino
[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)は7日に発表した「短期エネルギー見通し」で、2025年に2年連続で過去最高を更新した米国の電力消費量が、26年と27年にはさらに増加すると予測した。
EIAによると、25年に4兆1950億キロワット時(kWh)だった電力需要は、26年に4兆2690億kWh、27年は4兆8990億kWhに増える見込み。
需要が急増している主な要因は、人工知能(AI)や暗号資産(仮想通貨)専用のデータセンターに加え、家庭や企業が暖房や輸送において化石燃料の代わりに電気をより多く使用するようになっていることにある。
電力需要の伸びをけん引しているのは商業部門の増加で、EIAの分析では26年には統計開始以降で初めて、商業用需要が家庭用需要を上回る見通しだという。
26年の電力販売量は、家庭用が1兆5080億kWhへとわずかに減少する一方、商業用は1兆5500億kWh、産業用は1兆0650億kWhに増加する。
25年は家庭用が1兆5150億kWh、商業用が1兆4930億kWhでいずれも過去最高。産業用の最高は00年の1兆0640億kWhだった。
再生可能エネルギーの出力が増加するのに伴って、石炭火力発電の割合25年の17%から、26年と27年には15%まで低下すると予想される。一方、天然ガスの割合は今後2年ともに25年と同じ40%を維持する見通しだ。
再生可能エネルギーによる発電割合は、25年の約24%から26年に25%、27年には27%まで高まる一方で、原子力発電の割合は向こう2年が25年と同じ18%になるという。
EIAは、26年の天然ガス販売量について、家庭用は日量125億立方フィート(12.5bcfd)、商業用は9.5bcfdに減少するが、産業用は24bcfd、発電用は36.6bcfdに増加すると予測している。