[ベオグラード 7日 ロイター] - セルビアのブチッチ大統領は7日、欧州連合(EU)について「今後数年間で奇跡や、EUの大規模な拡大を期待すべきではない」と語り、セルビアを含めた加盟希望国が近い将来に加盟できると楽観視はできないとの見解を示した。EU加盟候補国の会議で演説した。
ブチッチ氏は西バルカン諸国やウクライナ、モルドバ、ジョージアにとってEU加盟が最良の選択肢となるとしつつ、EUの大規模な拡大は当面期待すべきではないと表明した。西バルカン諸国にはセルビア、アルバニア、モンテネグロ、ボスニア、北マケドニア、コソボが含まれ、これら全ての国がEU加盟を目指している。
ただ、2028年までのEU加盟を目指しているのはモンテネグロだけで、アルバニアも加盟に向けた動きを加速させているが、セルビア、北マケドニア、ボスニア、コソボは後れを取っている。
一方、セルビアとともに会議を共催したウクライナ議会のルスラン・ステファンチュク議長は、同国に侵攻したロシアの攻撃的な政策を防ぐためにも、EUへの加盟手続きを加速させるべきだと力説。「新たな拡大の波は可能な限り広範で、かつ強力でなければならない。そうすることで、欧州の構築プロセスを最終的に完結させることができる。それは、統一され、分割不可能な欧州であり、強じんで無敵の欧州だ」と訴えた。