Andrea Shalal

[ワシントン 7日 ロイター] - 国連の新たな報告書によると、10年余り前に設定された持続可能な開発目標(SDGs)を2030年までに達成するためには、世界各国が年間4兆ドルに上る資金ギャップを埋めるために断固たる措置を講じなければならない。

同報告書は、SDGsにおいて、数十億の人々に電気、水、医療へのアクセスを提供するなど大きな進展が見られたと指摘する一方で、重なる危機と拡大する資金ギャップが大きな課題となっていると警告している。

報告書の主なポイントは以下の通り。

• 現在廃止された米国の援助機関USAIDを含む政府開発援助(ODA)は25年に過去最大の23.1%減となり、15年ごろの水準に戻った。

• 139のSDGターゲットのうち、目標達成軌道に乗っているか、あるいは緩やかな進展を見せているのはわずか36%にとどまり、49%は進捗が遅過ぎ、15%は15年の基準を下回って後退している。

• 世界人口の約10%が極度の貧困状態にあり、1日3ドル未満で生活しているが、この割合は15年よりわずか3%ポイント低いに過ぎない。

• 新たな対策が講じられない限り、この数値は30年まで9%前後で推移すると予想される。

• 20年から24年の間に、児童労働者は2000万人以上減少した。

• 依然として2億7300万人の子どもや若者が学校に通えていない。

• 25年半ばまでに、世界の難民人口は10万人当たり440人に達し、15年の水準の2倍以上となった。

• 低・中所得国の対外債務は24年に過去最高の8兆9000億ドルに達した。

• 25年の地球の平均気温は産業革命以前の水準より摂氏1.43度上昇し、大気中の二酸化炭素濃度は過去200万年で最高を記録した。

• この報告書について、グテレス国連事務総長は、進展は可能ではあるものの、多くの場合不十分であることを示していると指摘。開発援助の激減、債務負担の増大、紛争の激化、世界経済成長の鈍化、気候変動による混乱といった強い逆風に言及した。

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