Luciana Magalhaes
[サンパウロ 7日 ロイター] - 今年10月のブラジル大統領選への立候補を表明している右派のフラビオ・ボルソナロ上院議員は7日の演説で、トランプ米政権によるブラジルからの多くの輸入品に対する25%の懲罰的関税案に反対すると表明した。
ボルソナロ氏はジャイール・ボルソナロ前大統領の長男で、トランプ米大統領をイデオロギー的に支持してきた。一方2022年の大統領選で敗北後に立てたクーデター計画などの罪で禁錮27年3月の判決を受けた前大統領の公判を妨害するため、トランプ氏が別の関税をブラジルからの輸入品に課したことにブラジル国民が反発している。ボルソナロ氏はこれらの板挟みになっている。
ロイターが確認した演説の録音などによると、ボルソナロ氏はブラジル大統領選を控えて、トランプ政権がブラジルからの輸入品に対する関税措置案を持ち出したことに異議を唱えた。
ブラジル中央銀行が運営する即時決済システム「Pix」について米クレジットカード大手のビザや、マスターカードに対する不公正な脅威になっていると米国が非難していることに対し、ボルソナロ氏は「Pixは解決すべき問題ではなく、解決策だ」と反論した。
ボルソナロ氏は「わずか90日以内に、この国の政治情勢は全く異なるものになるだろう」とも訴えた。
大統領選では、ボルソナロ氏と左派のルラ大統領の事実上の一騎打ちになることが見込まれている。
米通商代表部(USTR)は今年6月、ブラジルの通商慣行がデジタル貿易から違法な森林破壊に至るまで広範な分野で不公正と判断し、通商法第301条に基づいてブラジルからの多くの輸入品に25%の新たな関税を課すと提案した。実施された場合、ブラジルの靴産業や水産業などの商品輸出や雇用に打撃を与えることが見込まれている。
USTRは6日に始まった公聴会を経て、今月15日までに最終決定する計画だ。この公聴会にはボルソナロ氏も出席する予定になっている。