[ローマ 7日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのパネッタ・イタリア中銀総裁は7日、ユーロ圏経済の見通しは依然として脆弱と指摘し、世界的な大きな変化が起きていることを踏まえ、金融政策決定はさまざまなシナリオに照らして検証されるべきとの認識を示した。
ローマで開催された金融政策に関する研究会議で講演したパネッタ氏は「世界は『大再編』と呼べる段階に入った」と述べた。
「見通しは依然として脆弱だ。インフレ上振れリスクが、成長下振れリスクと共存し続けている」とし、「地政学的な動向やエネルギー市場、サプライチェーン(供給網)、賃金、インフレ期待を常に監視する必要がある。また、金融政策が既定路線に縛られることを避ける必要もある」とした。
6月の利上げ決定について、「さまざまなシナリオにおいて強固であると判断した。これは不確実な状況下における政策決定の重要な原則を反映している」と説明した。
米国とイランの協議により、エネルギー価格は、6月時点の予想を下回る水準まで低下する可能性があると指摘した。
直近のエネルギーショックは「地政学的な分断、人工知能(AI)とデジタル金融、人口の高齢化、気候変動」による世界的な変容を背景に起きたと述べた。