Maria Martinez

[ベルリン 6日 ロイター] - ドイツ政府は6日、2027年予算案と2030年までの中期財政計画を閣議決定した。防衛費や公共投資を大幅に拡大し、景気低迷やエネルギー価格高騰への対応を進める。27年の歳出総額は5554億ユーロ、新規借り入れは2036億ユーロとなる。

クリングバイル財務相は「ドイツを強く、危機への耐性がある国にしたい」と述べ、経済成長の回復や将来の雇用創出を目指す考えを示した。

ドイツは昨年創設したインフラ整備向け特別基金や、防衛支出拡大を可能にする債務規制の緩和を活用し、27-30年に計8382億ユーロを借り入れる計画。これにより27年の投資額は1175億ユーロと、前政権下の25年の789億ユーロから大幅に増加する。

一方で債務増加に伴い、利払い費は27年の419億ユーロから30年には807億ユーロへほぼ倍増する見通し。ドイツ産業連盟(BDI)や中小企業団体などは借り入れ依存の拡大を懸念している。

27年の新規借り入れの内訳は、一般会計分が1187億ユーロ、インフラ基金分が549億ユーロ、防衛特別基金分が300億ユーロ。

防衛費は26年の822億ユーロから27年には1090億ユーロへ増加。ウクライナ支援などを含めた安全保障関連支出は計1301億ユーロとなる見込みだ。

ドイツ政府は26-30年に防衛関連支出として総額7838億ユーロを投じる方針。ウクライナ向けには27年に116億ユーロ、28-30年には毎年85億ユーロを計上した。防衛費の国内総生産(GDP)比は26年の2.8%から29年には3.5%へ上昇すると見込んでいる。

財政健全化に向け、政府は酒税引き上げや社会保障給付の削減、年金補助金の圧縮も検討している。クリングバイル財務相は「財政を立て直している」と強調した。

28年の財源不足は約220億ユーロまで縮小する見通しだが、それ以降の累計ではなお約1090億ユーロの財源不足が残る。

予算案は今後、9月から連邦議会で審議され、年内の成立を目指す。

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