[ベイルート 25日 ロイター] - イスラエルとレバノンの高官は25日、イスラエル軍がレバノン南部の緩衝地帯から撤退した事実はないと述べた。イスラエルがレバノン政府への誠意の証として一部部隊を撤退させたとする米国務省当局者の発言を否定した。
イスラエルとレバノンは米ワシントンで23日から行っている協議で、イスラエル軍が制圧地域の一部から撤退し、レバノン軍の管理下に置くという米国の提案について議論している。
米国務省の当局者は、レバノン軍が管理する「試験的地区」を設けるという米国の提案は、レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの兵器とインフラの完全かつ検証可能な破壊、ヒズボラの解体を確実にするためのものだと説明。「イスラエルは緩衝地帯の一部から撤退することで、すでに具体的な措置を講じている。これはレバノンの正当な政府に対する誠意を示す重要な証だ」と述べた。
さらに「(レバノン軍は)今すぐ進駐し、テロリストの兵器やインフラを検証可能な形で排除すべきだ。このモデルはレバノン南部全域で展開され、避難家族の安全な帰還、南部の再建、そしてレバノンの完全な主権回復を可能にする」とした。
イスラエルの国防関係高官はロイターに、イスラエルの政策は明確であり、軍はレバノン南部の「緩衝地帯」から撤退することはないと述べた。
レバノン軍高官は、ここ数日の現地の状況は「撤退とは正反対」と指摘。イスラエル軍は、レバノン軍部隊を含め、緩衝地帯に近づく者全てに対し規制を厳格に適用していると述べた。