Gregor Stuart Hunter
[シンガポール 23日 ロイター] - アクティビスト(物言う投資家)のフラッシュライト・キャピタル・パートナーズは、韓国のセキュリティー企業S1の取締役会刷新を求めており、会社法改正の初期段階における試金石として、巨大財閥サムスンの傘下企業を標的にしている。
シンガポールを拠点とする同ファンドのサンヒョン・イ最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、経営幹部の選任や報酬に関する情報開示の拡充も要求するほか、取締役会の議席獲得を働きかける可能性もあると語った。
フラッシュライトはS1の株式を約4000万ドル分取得しており、これは同社の時価総額の約2%に相当するという。これ以上の詳細には触れなかった。
このアクティビストによる取り組みは、取締役会の説明責任の強化、独立取締役に関する新たな要件などを盛り込んだ韓国の商法改正案が昨年可決されて以来、サムスン傘下企業を相手取った最初の事例の一つとなる。
フラッシュライトは10月ごろに株主提案を発表する予定だ。
カーライル・グループの元韓国代表であるイ氏は23日、S1取締役会に対し、これらの要求事項をまとめた書簡を送付。ロイターが確認した書簡の中で同氏は、取締役会はサムスングループの「利益を優先」し、「残りの80%の株主の利益に対して十分な配慮を怠っている」と記した。
S1の広報担当者は「株主から当社の発展に向けた提案があった際には、常にバランスの取れた形で企業価値を高める最善の方法を検討し、それに応じて市場に情報を発信していく」と述べた。
サムスンはロイターのコメント要請に応じなかった。
S1の年次株主総会は通常、3月に開催される。