[チューリヒ 18日 ロイター] - スイス政府は18日、2026年の国内総生産(GDP)伸び率予想を0.9%とし、3月時点の1%から小幅に引き下げた。中東危機によるエネルギー価格高騰と世界経済への悪影響を理由に挙げた。
また、27年の成長予想も従来の1.7%から1.6%に引き下げた。
いずれも、長期平均GDP伸び率の1.8%を下回る水準。
スイス経済省経済事務局(SECO)の専門家グループは声明で、「エネルギー価格の上昇は、国際的なインフレ率の上昇と、欧州の貿易相手国を中心に金融引き締め策の強化につながると予想される」と分析した。
スイス国立銀行(中央銀行)は18日、26年と27年の最新の成長予想をそれぞれ1.0%前後と1.5%前後に据え置いた。
SECOは米国とイランによる戦争終結に向けた暫定合意を受けて、ここ数日見られるエネルギー市場の持続的な緩和はスイス経済にとってより好ましいシナリオにつながる可能性があると指摘。
チーフエコノミスト、ロナルド・インダーガンド氏は「こうした状況の緩和が継続し、下半期までに実体化すれば、原油価格に関するわれわれの好ましいシナリオの想定値に到達する可能性が高まる」と述べた。
その場合、今年の経済成長率は1.1%、来年は2.0%、インフレ率はそれぞれ0.4%と0.2%に緩和するとみられている。