Helen Clark
[パース 19日 ロイター] - 19日アジア時間の原油先物は下落している。米国とイランが戦闘終結に向けた覚書に署名し、原油タンカーがホルムズ海峡を通過し始めたことから、供給が増加するとの見方が広がった。
0146GMT(日本時間午前10時46分)時点で、北海ブレント先物は0.54ドル(0.68%)安の1バレル=78.31ドル。22日に期日を迎える米WTI先物7月限は0.46ドル(0.60%)安の76.14ドル。取引がより活発な8月限は0.79ドル安の75.06ドル。
両指標は前日に3月初旬以来の安値を付けた。トランプ米大統領がイランとの覚書に署名した数時間後、計600万バレルの原油を積んだサウジアラビア船籍の3隻など複数のタンカーがホルムズ海峡を通過したことが背景。
アナリストは今回の覚書により、ペルシャ湾内に滞留している8500万バレル超の原油が市場に放出されると見込んでいる。覚書にはイラン産原油に対する米制裁の解除も含まれており、供給がさらに増加する見通しだ。
KCMのチーフ市場アナリスト、ティム・ウォータラー氏は「トレーダーは次の下落局面に踏み込む前に、ホルムズ海峡のタンカー往来が実際に正常化しているという確固たる証拠を依然として待っている」と指摘。「船が再び安定的に動き出すまでは懐疑的な見方が残り、下値を抑える要因になる」と述べた。