Mayu Sakoda
[東京 18日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は続伸し、前営業日比1150円05銭高の7万1052円30銭だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)を無難通過し安心感が広がった上、米国とイランが戦闘終結に向けた覚書の内容を公表し中東情勢に対する懸念がさらに後退したことも投資家心理を押し上げた。日経平均は初めて7万1000円台に乗せ、TOPIXとともに取引時間中の史上最高値を更新した。
・日経平均は261円高で寄り付き、ほどなくして取引時間中の史上最高値を更新。初の7万1000円台に乗せた後、1496円高の7万1398円58銭まで上昇。時間外取引のナスダック先物が1.30%超高で推移する中、指数寄与度の高い人工知能(AI)や半導体関連株が大幅高。
・米国とイランは17日、両国大統領が署名した戦闘終結に向けた覚書の文面を公表。14項目の覚書は、4月に発表された停戦を60日間延長し、両国が最終的な停戦の交渉を行えるようにする内容。米WTI原油先物は75ドル台まで下落。
・17日の米国株式市場はFOMCの結果を受けて米連邦準備理事会(FRB)による利上げ観測が強まったことでナスダック総合指数とS&P500種が1%超安で引けたが、フィラデルフィア半導体指数は1.38%上昇し、東京市場でもAIや半導体関連株の押し上げに寄与。
・TOPIXは1.4%高の4069.56ポイントで午前の取引を終了。取引時間中の史上最高値を更新。東証プライム市場の売買代金は6兆3687億7200万円。
・東証33業種では、値上がりは銀行、電気機器、サービス、その他金融、食料品など22業種、値下がりは海運、石油・石炭製品など11業種。
・個別では、リクルートホールディングスが6%超高、村田製作所が12%超高。ともに証券会社の投資評価引き上げを受けて大幅高。
・そのほか主力株では、東京エレクトロン、ソフトバンクグループが3%超高、イビデンが8%超高。コナミグループは6%超安、信越化学工業は1%超安でさえない。
・東証プライム市場の騰落数は、値上がりが992銘柄(63%)、値下がりは518銘柄(33%)、変わらずは52銘柄(3%)。
<マリン・ストラテジーズ グローバルストラテジスト 香川睦氏>
「FOMCは利上げ観測が強まったものの、米国経済の底堅さも示された。外部環境要因としてはプラスとして意識されている」
「米国とイランの覚書公表を受けて原油先物価格は戦闘前の水準まで近づいてきており、日本企業の業績の上方修正期待にもつながっている」
「アベノミクス相場以来の強気相場となる中、取り残される不安(FOMO)が一段と意識されている。下値も堅いとみている」