[17日 ロイター] - 米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューで、メモリーやストレージ用の半導体価格上昇を受けて製品を値上げする方針を明らかにした。クック氏は「残念ながら価格上昇は避けられない」と語り、「大幅な値上げの影響を最小限に抑えるために最善を尽くしており、顧客に影響が及ばないよう努めてきたが、状況はもはや持続不可能になっている」と説明した。

ただ値上げの時期と幅、対象となる製品については明言を避けた。クック氏は9月にCEOの座をジョン・ターナス氏に譲る。報道によると、アップルは9月に「iPhone18Pro」「18Pro Max」とともに、同社初の折り畳み式iPhoneを発売する見通しだ。

半導体は、人工知能(AI)によってデータセンターの需要が急増している。電子機器メーカーなどは、供給が減少している半導体の獲得しようと競争を激化させており、これが価格上昇を招いている。

クック氏はメモリーとストレージの価格はアップルにとって懸念事項であり、特にDRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)の確保に重点を置いていると説明。同氏は「消費者がデバイスを求めているこの時期に供給が減っており、メモリーのメーカーは大幅に価格転嫁している」とし、「消費者向け製品に関しては、メモリーの価格と供給が妥当な水準に戻る必要がある。それが肝心な点だ」と訴えた。

さらにクック氏は、メモリーの供給を拡大させるためにアップルが現金準備金を活用する用意があることを示唆した。詳細の言及は避けながらも「当社は解決策の一翼を担うために、当社の財務諸表を活用する用意がある。生産能力の拡大が明らかに必要だ」と強調した。

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