Steve Holland David Shepardson
[パリ/ワシントン 17日 ロイター] - トランプ米大統領は17日、米国は自由貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」がない方が状況は良くなると発言した。新たな取り決めは結ばない方が好ましいとの考えを示したが、そうした取り決めを巡る交渉には応じる余地があるとも付け加えた。
トランプ氏は記者団に「私は協定がない方がいいが、署名するかもしれない。協定がない方が、国としてはより良くなるのだ」と語った。
米・メキシコ・カナダ3カ国は7月1日までに現行協定の2042年までの延長・更新に同意するか、同意しない場合でも最長10年間は協議を継続できる。
米通商代表部(USTR)は今週、ワシントンでメキシコと農業や「公平な競争条件」に焦点を当てた協議を行っており、7月20日の週にはメキシコ市で3回目の協議が予定される。
米国の農業団体はトランプ氏に対し、農産物の関税撤廃やメキシコにおける遺伝子組み換えトウモロコシとエタノールへのアクセスに関する規定の強化や、カナダの大部分で閉鎖的な乳製品市場へのアクセス改善を盛り込んだ、USMCAの16年間の延長を求めている。
また自動車メーカーも延長を強く望んでおり、ゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーター、ステランティスを代表する団体のトップ、マット・ブラント氏は「メキシコと米国は、北米の自動車製造および貿易が、相互貿易協定を締結している他の自動車生産国に対して現在競争上の不利な立場にあることを理解しているようだ。USMCAの見直しと更新はこれに対処する機会である」と述べた。