FWSの見解に対し、環境活動家や保護団体からは憤りの声が噴出した。生物多様性センターの環境健康科学ディレクター、ネイサン・ドンリーは言う。「他の数十カ国と同様、この国でもアトラジンを禁止しなければならないことは、科学が示す通りだ。だがトランプ政権は、野生生物と人間の両方にとっての危険性を軽視し続けている」

「トランプ政権は、アトラジンの環境リスクや健康リスクを深刻に受け止めるどころか、またしても農薬業界の言いなりになって、この極めて危険な農薬が今後何十年にもわたって我々の土地と水を汚染し続けることを許している」

2010年に米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された研究によると、アトラジンにさらされたオスのカエルのうち10%は完全なメスになり、オスと交尾して受精可能な卵を産卵できる状態になった。

そうなった原因として、アトラジンはたとえ低濃度であっても害を及ぼす強力な内分攪乱物質の可能性があると考えられている。実験に使ったカエルがさらされたアトラジンの濃度は、地表水や井戸水の濃度よりも低かった。

アメリカの水にはカエルの性別や性的指向を変化させ得る化学物質が含まれていると唱えるジョーンズの主張は、この研究によって火が付いて、2015年ごろから拡散した。

ただしこの研究に対しては異論も多く、別の研究では内分攪乱の程度はもっと小さいという結果が出た。アトラジンとカエルの性別変化との間に明らかな因果関係はないと指摘する科学者もいいる。

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