Andrew Silver
[北京 16日 ロイター] - 訪中したデンマーク製薬大手ノボノルディスクのマイク・ドゥスター最高経営責任者(CEO)は16日に記者団に対し、経口肥満症治療薬「ウゴービ」について中国で「数カ月以内にも規制当局に承認を申請する」と明らかにした。同氏の訪中は昨年8月のCEO就任後で初めて。
ノボノルディスクと競合する米イーライリリーは、経口薬が注射剤の使用をためらう患者を呼び込めると期待している。同社は今年3月、昨年終盤に中国規制当局へ経口肥満症薬「オルフォルグリプロン」の承認を申請したと発表。肥満症治療を一変させ、世界の製薬業界の様相を変えたGLP-1受容体作動薬として知られる薬剤の普及に向け、両社は激しい競争を繰り広げている。
一方で近年はスイスのファイザーや現地企業が市場に参入したことで、中国国内での開発競争は激しくなっている。ドゥスター氏は、2027年第2・四半期からはジェネリック(後発薬)メーカーとの競争が予想されるとの見方を示した。
ウゴービとノボノルディスクの糖尿病治療薬「オゼンピック」の有効成分セマグルチドの特許は、中国で26年3月に期限が切れているが、27年早期までは規制上のデータ保護が適用されている。
ドゥスター氏は、市場参入の1つの障壁はノボノルディスクが実現しているような大規模体制での展開だとして「競合他社の多くが当社と同等の水準まで生産能力を拡大することはできないだろう」と強調した。