Libby George
[ロンドン 16日 ロイター] - 新興市場専門の資産運用会社ジェムコープが実施した調査によると、機関投資家の42%が、今後2年間で新興国市場へのプライベートクレジットの配分比率を引き上げる計画だ。これにより、新興国が必要とする投資資金が大幅に流入する可能性がある。
オルタナティブ投資管理協会(AIMA)によると、世界のプライベートクレジット市場規模は約3兆5000億ドルに上るが、現時点ではそのごく一部しか新興国市場に流入していない。
• ジェムコープが250人の投資意思決定者を対象に実施した調査によると、回答者のプライベートクレジットポートフォリオのうち、新興国市場への配分比率は平均で6%未満だった。40%の回答者は調査時点で新興市場への配分を一切行っていなかった。
• 22カ国の投資家を対象とした同調査では、リスクに対する認識が依然として大きな障壁となっていることが判明した。回答者の70%以上は、新興国市場のプライベートクレジットは先進国市場に比べてリスクが高いと認識している。
• ジェムコープ共同創業者のフェリペ・ベルリナー氏は報告書の中で「この調査が明らかにしているのは、新興国市場のプライベートクレジットで利用可能な構造的な保護措置を完全に理解していると信じている投資家はごく少数に過ぎないということだ」と指摘した。
• 先進国のプライベートクレジットにおける注目すべきデフォルト事例は、その持続可能性に対する懸念を高めている。調査対象者の90%以上が、デフォルトの増加を課題と捉えており、半数強が先進国におけるデフォルト率の上昇を「重大な」課題と評価した。
• 先進国の状況はすでに新興国市場のプライベートクレジットへの投資拡大を促している。グローバルプライベートキャピタルアソシエーションのデータによると、投資家は昨年、過去最高となる223億ドルのプライベートクレジット資金を新興国市場に投入した。
• ジェムコープの調査によると、新興国市場へのプライベートクレジット資金の配分は投資家の地域によって大きく異なり、中東の投資家の90%以上がすでに新興国市場のプライベートクレジットに資金を配分しているのに対し、北米の回答者では42%にとどまっている。
• 中東を拠点とする回答者の約57%がアフリカを魅力的な投資先と評価しており、平均の28%を大幅に上回った。
• 調査の対象には、民間および公的年金基金、保険会社、大学基金・財団、ファミリーオフィスが含まれた。