[北京 17日 ロイター] - 中国の王毅外相は17日、「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国は国連における代表権が不十分であることに苦慮しており、世界中で激化する政治的・経済的紛争により、国連の権威はますます疑問視されていると述べた。グローバルガバナンスをより公正かつ公平なものにするための提言を盛り込んだ白書の公表に際し、北京で異例の記者会見を開いた。
王氏は「国は、大小、強弱、先進国か途上国かを問わず、国際社会において対等なメンバーだ」と述べ、グローバルサウスの声がより反映されるよう要求。次々と発生する新たな課題が複雑に絡み合った世界的な危機をもたらしていると指摘し、「文明の船は、隠れた岩礁や激しい嵐が待ち受ける危険な海域に突入した」と付け加えた。
紛争が根深い対立を露呈する一方、「ブラックスワン(予期せぬ極端な事象)」や「灰色のサイ(目に見えているにもかかわらず無視されがちな脅威)」と呼ばれる事象が絶えず発生していると語った。
中東やウクライナ紛争に言及したが、詳細には触れなかった。
王氏は白書について、国際的な合意を形成し、地球規模の課題に対してより効果的な対応を可能にすることを目的としていると説明。この取り組みの成功には、国連の権威と地位を維持することが不可欠だと強調した。