[上海 17日 ロイター] - 中国は17日、人民元の国際的な利用を促進する新たな措置を発表するとともに、国内短期金融市場の流動性管理を改善する計画を明らかにした。

上海で開かれた金融フォーラム「陸家嘴フォーラム」で、中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝総裁は、上海自由貿易区でオフショア人民元取引を行う認可を6行に与えたと明らかにした。同市でのオフショア元業務を促進する狙いがある。

潘氏はまた、海外の中央銀行や政府系ファンド、国際金融機関による元の流動性確保をより容易にするツールを創設すると述べた。

中国は、ドルが支配する世界の決済システムへの依存を低減するため、元の国際化に向けた取り組みを加速させている。

潘氏の発言後まもなく、人民銀は適格な海外通貨当局に元の流動性を供給する仕組みを導入すると発表した。

潘氏は、短期金融市場の流動性管理を改善するため、翌日物リバースレポ取引の種類を拡充する方針も示した。

中国の融資の伸び鈍化に関しては、「中国の与信の伸びがこれまでのペースを維持することは困難であり、その必要もない」と語った。

<システミックリスクの防止>

同フォーラムでは中国の銀行監督当局トップも発言し、システミックな金融リスクを防止し、新興産業にリソースを振り向けると表明した。

国家金融監督管理総局のトップに就任した丁向群氏は、当局が中小金融機関のリスクを防止し、不動産や地方政府債務に絡むリスクを解消できると自信を示した。

フォーラムで「近年、金融リスクの国境を越えた波及や市場をまたいだ拡散が一段と顕著になっている」と指摘した。

その上で、規制当局は「金融機関に対し、リスク耐性を高めるため複数経路で資本を調達することを促す」と述べた。

中国経済は消費や不動産セクターが低迷する一方、ロボティクスや人工知能(AI)など新興分野では投資が活発化し、不均衡が拡大している。

こうした二極化を反映し、5月は小売売上高が3年余りぶりに減少し、投資も大きく落ち込んだ一方、鉱工業生産の伸びは加速した。

丁氏は、規制当局が金融リソースを新興産業や将来の産業に振り向け、新興分野における規制協力も強化していくと述べた。

また、無秩序な競争を取り締まり、違法な金融活動を防止すると表明した。

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