Shashwat Chauhan
[16日 ロイター] - 米実業家イーロン・マスク氏の宇宙・衛星通信会社スペースXが16日、時価総額でアマゾン・ドット・コムを抜いたほか、一時マイクロソフトを上回った。新たに開始されたオプション取引が活況となる中、世界で最も価値ある企業のリストを急速に駆け上がった。
スペースX株は4.8%高の201.80ドルで取引を終えた。これにより同社の時価総額は約2兆6550億ドルとなり、先週に過去最大の新規株式公開(IPO)を実施した時点から約8000億ドル増加した。16日時点で米上場企業の時価総額5位だったアマゾンを約100億ドル上回った。
スペースXの株価は一時225.64ドルまで急騰していたが、午後には売りが強まり、上昇分の大半を吐き出した。
テミス・トレーディングの株式取引共同責任者ジョー・サルッツィ氏は「2兆5000億ドル規模の企業だが、取引のされ方を見ると、いわゆるミーム株の一つのように感じられるのは確かだ」と指摘。「過去にもこうした勢いを見てきた。一気に走り出す傾向があり、この種の銘柄には細心の注意を払う必要がある」と述べた。
また、スイスクオート銀行のシニアマーケットアナリスト、イペク・オズカルデスカヤ氏は「現在のこのバリュエーションが全く意味をなさないことは確実だ。みんな買うだろうから株価が上がると期待してスペースXを買っている。それは投機だ」と指摘した。
スペースX株の取引は非常に活発で、この日の売買高は610億ドルと米上場大手企業の中で最大となった。
スペースXはナスダック100指数への早期組み入れが決まっている。同指数に連動するパッシブファンドや上場投資信託(ETF)の主要な組み入れ銘柄となるため、同社株への新たな需要が生まれ、上昇が続く可能性がある。FTSEラッセルとMSCIもそれぞれ6月26日と29日付で同銘柄を指数に追加する予定だ。